暗号資産の基本 ビットコインとブロックチェーンとは

ビットコインとブロックチェーン(前編)

暗号資産のコラム、始めました。

初めまして! あ、初めましてじゃない人もいるかな?(ベタな漫才師風)。
暗号資産投資をきっかけにこの世界に飛び込んだ「月刊仮想通貨」デジタルシステム部の「鈴木宙」です。

僕の人物像や暗号資産を通して体験した出来事は先日まで連載していたコラムに書かれていますので、ぜひご覧ください。

僕のことを知っている人は察してくれているかもしれませんが、僕自身まだまだ勉強不足な点が多々あります。

そのため、上司の陸奥守から「お前は勉強が足りん! 初歩から暗号資産を学び直せ」と勅命を受けました。

暗号資産に古くから触れている人も、またはまったくわからないという初心者の人にもわかりやすいように暗号資産の基礎から仕組みまで勉強していきます。

ビットコインの誕生

前置きはこれくらいにして、ビットコインに触れていきましょう。
ビットコインや暗号資産(仮想通貨)という言葉は、一昨年あたりから一気に広まりました。
ビットコインは、仮想上の通貨ですが実際に価値を持っており、「金(きん)」に近い性質だと言われています。
国が管理する中央銀行や、特定の企業のような発行体が無いのが特徴です。
その価値は人々の信用に頼っており、多くの人がその価値を信じているから暗号資産銘柄に価格が付きます。

最初はピザ2枚の注文から始まった。

ビットコインが生まれたのは、2008年10月31日と言われています。
サトシ・ナカモトなる匿名の人物が、ネット上で発表した論文をもとに、有志のエンジニア達が集まり開発が始まりました。
一般的には、ビットコインが初めて「現実」の世界で通用する価値を持ったのは2010年5月22日とされています。
アメリカ、フロリダ州のプログラマーが「ビットコインでピザを注文したい」とビットコインの開発者のフォーラムに投稿したのがきっかけです。
その投稿を見たピザ屋が面白がったのか、「ピザ2枚=1万BTC」で取引を提案してきました。この取引が、ビットコインと現実の「モノ」が初めて交換でき、価値を持った瞬間だと言われています。これは有名な話ですね。
ちなみに、ピザの値段は2枚で約2,500円だったので、誕生間もない当時のレートは1BTC=0.0025円以下だったそうです。
現在、1ビットコイン価格が100万円前後だというのを考えると約10年で驚異的な価格の高騰と言えるでしょう。

投資対象として参入障壁の低さ

ビットコインの魅力は最低投資額が低いことで、一般の人にも参入しやすいことが挙げられます。「株式投資」は100株単位で販売する取引所も多く、一定程度の投資額を用意しなければ参加できません。
ビットコインは1回の取引で小数点以下での注文も可能で、間口が広く、誰でも参入しやすいのが特徴です。
また、ビットコインはネットのプログラム上で新規発行されます。発行上限は2100万枚と決まっており、改変することは不可能です。
発行上限が設定されている理由はインフレを防ぐためであり、勝手に発行することはできず、新規発行のスピードも予めプログラムされています。

ビットコインの半減期

ビットコインには「半減期」があるのも特徴です。
一般に、ブロックチェーン上でビットコインの取引を承認する作業を行う人のことを「マイナー」と呼び、その承認作業の対価としてビットコインを報酬としてもらうことができます。これを「マイニング報酬」と呼びます。
半減期を迎えると、マイナーがマイニング報酬として得ていたビットコインの枚数が半減期以前と比べて半分になります。2020年5月12日にはビットコイン誕生以来4回目の半減期を迎え、マイニング報酬が12.5BTCから6.25BTCになりました。
マイニング報酬はマイナーにとって重要な報酬であり、得られるビットコインの枚数に比して価格が釣り合っていなければ、コストを回収できなくなります。
このことが一般的に発行済みのビットコインの価格に影響すると言われてきました。
なぜ、半減期があるかというと報酬が一定期間ごとに半減することにより、新規発行量は徐々に少なくなっていき、やがて新規発行は停止する仕組みとなっているからです。
新規発行量が少しずつ減少し、やがて停止することで、ビットコインの流通量は一定に抑えられることになります。
これが、ビットコインの希少的価値を高めることにつながっていきます。

ビットコインのメリット

ビットコインの魅力は多くあります。まずは、その手数料の安さです。特に海外送金の場合、ビットコインは金額に関わらず少額の手数料で送金することができます。
ビットコインの発行枚数が一定であることもメリットでしょう。
また、多くの人が危惧するセキュリティについても、取引所は開発が進んでおり、その心配の必要はなくなりつつあります。
消費者保護のため所各国は規制を整えたり、自主規制団体による対応も進めており、ユーザが安全にビットコインを利用できる環境は十分に整ってきています。

ビットコインの将来性

現状、ビットコインは価格変動によって売買差益が得られる投資もしくは投機対象として見られている傾向にあります。
しかし、今後は買い物をした時の決済として利用が拡大できることも大きな魅力となっていくでしょう。
ビットコインは世界中どこでも使えるという利点があります。
ビットコイン決済ができる店は世界中で日々増えており、今後も市場が拡大していくのは間違いありません。
また別の回でも触れますが、ビットコインのウォレットを持つことはビットコインの口座を持つことになり、この口座はスマートフォンがあれば簡単に作ることができます。
したがって、各国の金融格差もビットコインの普及によって解決されることが期待されています。

次回は「ビットコインとブロックチェーン(後編)」となり、「ブロックチェーンとは何か」について触れていきます。

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