Vol.20 リップル信者・鈴木 宙の「仮想通貨500万円が50万円になりました」

〜サンタさん、クリスマスプレゼントにXRPをちょうだい〜

2019年も残り2週間を切った。年末に向けてグイーンとリップルの急上昇を祈っている。
思い起こせば2018年は、今頃からリップルは急上昇。最高値で400円の値段がついていた。1日で90円の上昇があった日もあった。
あの時の夢よ、再び! そう願っているリップル信者も多いだろう。
リップルは、今年11月の国際的祭典「SWELL2019」に向けて35円まで上昇した。僕は、このまま年末年始に1XRP50円位にはいくと思っていた。別に根拠はない。
最近、暗号資産取引を始めた人には信じられないかもしれないが、2年前の秋から冬にかけて、一気にXRPが20円から400円にドーンと20倍くらいに上がっていた。
これを目の当たりにしていた僕は、あの夢が忘れられない。せめて来年は50円、もしかしたら100円にと…なだらかに上昇してくれないかなーと思っていたら、昨日(記事執筆時点)で、なんと20円を割って、19円台に突入。今は20円台に戻ったが、まだまだ警戒は必要だ。
とはいえ、我々、リップラーは、これに動揺している人は少ないのではないのだろうか。
今年は、20円から30円の間を行き来し一喜一憂することもなくなってしまった。
今後は、マネータップの普及や、XRPをブリッジ通貨に使う国際送金システム「ODL(旧xRapid)」が世界中で使われるようになることを祈り、価格が上がるのを待つしかないと思っている。

さて、世間はクリスマスムード真っ盛りである。僕はクリスマスには苦い思い出がある。

あれは5年前の話だ。
僕は六本木の某キャバクラにハマっていた。お店にハマっていたというより、好きな子がいた。仮にAちゃんとする。
当時、ビギナーズラックだと思うがFXで100万円くらい稼いだ上、手持ちの資金200万円、計300万円くらいを5年前の10月から12月にかけてAちゃんにつぎ込んでしまっていた。
全員が全員とは言わないが、キャバクラ嬢は「金」で客をランク付けする。
僕は、月100万円くらいはAちゃんの売り上げに貢献しただろう。彼女の格付けでは上の方であったはずだ。
最初は距離感があったものの、毎日のように通っていくうちに仲良くなり、お店が休みの日は、いつもデートをしていた。もちろん、金の力であることは重々承知の上だ。
そして、5年前のクリスマスイブの12月24日。Aちゃんが働くキャバクラは「クリスマスイベント」が行われていた。店内はもみの木や、キラキラとしたイルミネーションが飾られ、お店のキャバ嬢たちはミニスカサンタの衣装で客を出迎えていた。
僕はその日、原稿の締め切りがあって家で雑誌の記事を書いていたのだが、Aちゃんから「今日はクリスマスイベントなのに、誰もお客さんが来てくれないから、今回はどうしても来て!」とLINEが来た。ま、キャバ嬢のよくある手である。「誕生日なのに誰も来てくれないから…」と泣つかれて行ったら、何人もお客さんが来ているパターンだ。
僕も、その手には乗らないぞと思いつつ、原稿が早く片付いたので、つい行ってしまった。
そしたら、本当にAちゃんにはお客がおらず、フリーで来ているお客さんの相手をしていた。
Aちゃんから「お店に来て」のLINEに返答もせず、何も言わないで行ったら、ものすごく喜んでくれていたのを覚えている。
そして、Aちゃんは「今日はクリスマスイブだけど、家に帰っても1人だし、クリスマスケーキも食べられないなあ…」と悲しそうに言っていた。
僕も、閉店後アフターに誘いたかったが、翌日は早朝から取材があったので、ライターの後輩にLINEしてクリスマスケーキをお店まで買ってきてもらい、「これを家で食べなよ!」と、カッコつけた演出をしてケーキをあげたら、Aちゃんはすごく喜んでいた。
彼女は「鈴木君は、なんて優しいの!」と感激していた。この時、感激していたのは事実なのは間違いない。
そこで、めでたし、めでたしであると言いたかったのだが、ここから事件が起こった。

クリスマスイブから数日後、休みの日の昼間に、Aちゃんから大事な話があると言われ、六本木のアマンドでお茶をした。ここで天国から地獄に落ちる衝撃的なことを聞かされる。
Aちゃんは唐突に「鈴木君は、本当にいい人だから、これ以上ウソはつけない…実は、私、結婚して子供が2人いる」と告白された。
さらには「実は、あのケーキ、家に帰ってから旦那と子供と食べた」と言ってきた。
僕は、呆然として何もいえなかった。『あしたのジョー』の最終回のように、全身が真っ白になってしまった。
僕が、後輩に3万円ものおこずかいをあげて、店まで買って来させたクリスマスケーキは、Aちゃんだけでなく、旦那と子供も一緒に食べていたのだ。
僕は、とんだ間抜けである。多少、自分の自己満足とはいえ、彼女がかわいそうで買ってあげたケーキが、旦那も子供も美味しく食べていたのだ。多分、チキンと一緒に。
Aちゃんは初めてあった時、「彼氏は1年くらいいない」と言っていたのだが、まさかの展開だった。彼氏はいなくても、旦那と子供がいたのである。

当時、僕は少年誌で連載があったので、キャバクラとはいえ、旦那がいる人妻に手を出して、もし面倒臭いことが起こると、仕事にも差し支えが出てしまうので、以降、Aちゃんと会うのをやめた。
しかし、この事件は僕にとってとてつもないインパクトで、一週間くらい寝込んでしまった。それくらい彼女に想いを募らせていたのである。

僕はAちゃんクリスマス事件で精神的にダメージを食らいすぎ、もう一度ゼロスタートで、お気に入りの女の子を探そうと思ったが、先立つお金がそこまでなかった。
そして、精神がズタボロの状態でFXをやったら大失敗。数百万円の借金を背負うことになってしまった。その時は、親に泣きついて、「借りる」という形で立て替えてもらった。

そこから3年。自分は投資に向いていないと分かりつつも、周囲が仮想通貨で稼いでいるのを見て、つい手を出してしまった。あの頃は仮想通貨バブルだった。
それにしても、リップルの伸びはあの頃はすごかった。僕は集められるだけのお金を集めて、仮想通貨につぎ込んだ。その結果、このコラムのタイトルにある通り「仮想通貨500万円が50万円」になってしまった。

でも、ビットコインは別として、現在、主要アルトコインが軒並み下がっている中、これから仮想通貨投資を始める人は、すごくいいタイミングなのかもしれない。もちろん自己責任で。

僕はクリスマスと聞くと、Aちゃんの事件をいまだに思い出す。デパートやコンビニでクリスマスソングを聞くと、今でも彼女の顔が浮かんでくる。

数日前、「Aちゃんは今、何しているんだろう?」と思い何年かぶりにLINEを送ってみた。
しかし今日に至るまで、既読にもなっていない。

サンタさん、本当にサンタさんがいるのなら、こんなかわいそうな僕に100万XRPをクリスマスプレゼントにください。

Profile
文◉鈴木 宙(すずき・そら)
アメリカ・ワイオミング州で幼少期を過ごす。小学生の時、誕生日に買ってもらったマッキントッシュでプログラミングに目覚めるも、親の事業の失敗により日本に帰国。それ以来、原稿は手書きで書くのが信条。
小学生の時に市内のポートボール大会で優勝し、この競技で世界一を目指すことを決意する。
しかし、中学にはポートボール部がなく、バスケ部に入るも仮入部の段階で突き指をし、部活を断念。演劇部に入る。
とはいえ、演劇部には僕1人しか部員がおらず、3年間1人芝居を余儀無くされる。高校卒業後は、演技の勉強をするためにハリウッドで修行。だが、お金が続かなくなり帰国。その後、3年間、かしわもち工場で、もちに葉を巻きつける仕事をして100万円稼ぐ。そのお金を元にアメリカ・ペンシルバニア州に再度ダンス留学。
このとき、路上でダンスの練習をしていたら、サトシナカモトと出会い仮想通貨に魅了される。でも、後にそのサトシは偽物の詐欺師だったと判明。「ダンサーズコイン」なる偽物の仮想通貨を数十万円買わされて無一文になり帰国。
色々あった後、「仮想通貨で失った金は仮想通貨で取り返せ」を信条にリップルに投資。しかし購入後、大暴落。だが未だにリップルの可能性を追い求めているリップラー。
現在はフリーのライターとして活動すると同時に「月刊仮想通貨デジタル」の記事編集、執筆を手掛けている。


Twitterアカウント→ @sora50050

関連記事一覧