“仮想”億り人の暗号資産よりどりみどりVol.26

どうも大空です。
前回は暗号資産の買い時予想として、僕の見解を書かせてもらいました。
執筆現在のビットコイン価格は72万円。予想していた時期よりも少しだけ早く、少しだけ価格が動いたなという印象です。価格の伸び方はまだまだ全然足りないと思っているので、これからに注目です。
今回は相場から少し離れて、最近のニュースを見ていて純粋に感じたことを書いていきます。

◆「経済対策で現金or商品券給付? 今こそデジタル円の出番」

近頃テレビやSNSなど、どこを見渡しても新型コロナウイルス感染症・COVID-19のことしかやっていません。しかもこのSNS時代、情報が錯綜していて何が本当の情報かわかりづらい。情報の取捨選択ができない人間は喰いつぶされていきます。
最近だと『中国の影響で紙がなくなる!』といったデマによりトイレットペーパーや米などが買い占められましたね。あれを見た時、心底「日本人はバカばかりだな」と感じました。そんなに使いもしないのに「備えあれば憂いなし!」を大義名分にして買い漁るんですから。これがパニックかと思いました。
僕は偶然にもトイレットペーパーや食品に関するデマが流れる前に必要な分だけ色々買えていたので良かったですが、本当に必要な人がどこに行っても全く買えない状況というのは残念でなりません。

散々書いていますが、新型コロナウイルスの影響で世界経済は大打撃を受けています。
アメリカの国内総生産(GDP)は前年比で24%減、失業率も9%ほどまで上がる可能性があるといった報道も見受けられました。
日本も例外ではありません。この情勢によって倒産した企業もあれば、先行きの不透明さゆえに内定を取り消す企業も出てきています。いろんな知り合いから話を聞きますが、特に飲食やイベント系の仕事をしている知り合いたちはみんな不安を口にしていました。他にも様々な職種が新型コロナウイルスによる影響を受けていることと思います。
こういった事態を受け、日本政府は30兆円規模の緊急経済対策を行う方向で調整に入りました。リーマンショック時の国の財政支出は15兆円ほどでしたので、それだけのことをする必要があると踏んだわけですね。
そしてその一環で国民へ『現金or商品券』の給付、そして外食や旅行代の助成が考えられているようですが、これがまた非難を浴びています。
これは僕も思うのですが、まずこの状況で外食や旅行する人はそんなにいるのでしょうか?
ただでさえ人が密集する場所の回避やイベントの自粛要請を行っているのに、そこを真っ先に補填するというのはどうなんだろうって純粋に感じます。あと商品券の給付もせっかくキャッシュレスを推進し始めたところなのに今更やっても……と。その商品券で光熱費や医療費、税金などが支払えるなら、まあいいんじゃないでしょうか。
そう考えると国民が納得するのは現金支給なのかなと思います。しかし現金支給を行うと、経済を回そうと思ってせっかく渡したお金が使われないまま貯蓄に回る可能性がある。ていうか、現状だとほとんどの人はすぐ支払いに使うか、もしくは貯蓄でしょう。不急不要なものを買ったり先述した外食や旅行代金に当てるかと問われれば、割合は少なくなると僕は思います。
何より、現金の受け渡しを行う時でさえ新型コロナウイルスに感染するリスクが生まれます。受け渡す時、基本的に人と人との距離が詰まるわけですからね。あと紙幣や貨幣にウイルスが付着している可能性もあります。

こういったことを踏まえると、僕は『デジタル円』があれば様々なことが機能するのにと考えてしまいます。
デジタル円なら直接的なやりとりが少なくなるので感染リスクもほとんどないでしょうし、給付する際もブロックチェーンを用いた上でマイナンバーを紐づけて管理すれば不正受給などの行為が行われる可能性も低くなるはず。
急ぎの用があり現金を下ろせない人や、肉体的、距離的な理由などで銀行までの移動が難しい人でも専用ウォレットで受け取ればそのまま使うこともできます。リップルなどのように送金が早ければなお良いですね。
もちろんマネロンを筆頭に大きな不安要素は多々あります。しかし得られる恩恵はかなり大きいのではないでしょうか。
法定通貨のデジタル化を推し進める中国やスウェーデンなどと比べ、日本はこの分野では後手を踏んでいる状況です。しかし日本と同じように後発となったアメリカではデジタルドルの発行が議論され始めました。アメリカでも新型コロナウイルスの感染が拡大していますし、人同士の接触を避けるための一手として睨んだのでしょう。
日本は今すぐにデジタル円を用意することは不可能でしょうが、将来的に今回のような感染症が蔓延した際、あるいは有事の事象が起きた時のことを考えて早急に準備をするべきだと思います。日銀の黒田総裁もやっと重い腰をあげて中央銀行デジタル通貨に対して前向きになったことですし、このまま発行に向けた議論が活発になることを願います。

今回はここまでです。来週は雑誌作業等でお休みとなります。
次にコラムを配信する時、相場が面白い展開になっていれば相場に関することを、なんかパッとしないなと思ったらトヨタとNTTの提携で出てきた「スマートシティー」に関することを書きたいと考えています。
その時の情勢にもよりますが、もしかしたら他のことを書くかもしれません。執筆時次第ですね。
それではまた今度。

Profile
文◉大空 翔(おおぞら かける)
山梨県出身。
月刊仮想通貨本誌および月刊仮想通貨デジタルにて執筆、編集などを行う。
「本に携わる仕事がしたい」という一心で業界に飛び込み、日々暗号資産やブロックチェーンに関する知識を会得中。

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