暗号資産マイニングジャンキーの明るい採掘計画 vol.6

連載第5回目まで、自作パソコンによるマイニングリグ構築について解説してきましたが、今回はマイニングをするためのソフト、OSについて書いていきます。
大雑把にOS(パソコン管理ソフト)を分けると、「Windows」か「Linux」で掘ることになりますが、これらの選択は基本的にマシンを組み上げたあとでもできます。
つまり、途中でWindowsからLinuxに変更することもできるんですね。
前回の記事

◆Windowsでの採掘は初心者向け

私もそうでしたし、まず最初にマイニングをする際には、多くの方が慣れているWindows環境でのマイニングが良いでしょう。
いつものパソコンに、マイニング用のソフトを導入して動かすだけです。
Windows上で動くマイニングのソフトは、とにかく沢山ありますが、私が使ったことがあるものを2種類紹介します。

NiceHash Miner

<NiceHash Minerの特徴>
・日本語には非対応ですが、操作はかなり分かりやすい
・複数の暗号資産の中から、そのときにもっとも採掘効率が良いものを自動選択して掘ってくれる
・払い出しはビットコイン

https://miner.nicehash.com/

私が一番最初に使ったソフトで、非常に分かりやすいです。
暗号資産をマイニングするときには、マイニングプールと呼ばれる、たくさんの参加者が計算力を持ち寄るチームのようなところに参加し、自分がこなした計算量の分だけ報酬をもらうのが一般的です。
NiceHash Minerなら、そういった複数のマイニングプールに接続でき、その中で一番儲かるものを自動的に選んでくれます。
よって、難しいことは考えたくない、これといった掘りたい暗号資産を固定しない場合には、これを使えば問題ありません。

MinerGate

<MinerGateの特徴>
・日本語非対応も、個人的にはNiceHashよりさらにちょっと分かりやすい
・自分で掘るコインを決める
・採掘アカウントの管理画面が分かりやすい

https://minergate.com/

こちらも使いやすいです。
導入からマイニング開始までのプロセスが非常に短く、とりあえず掘りたいと思ってから3分くらいでスタートできます。
なお、NiceHash Minerだと数十分はかかります。
こちらはNiceHash Minerとちがって、掘りたいコインを自分で決め、それを報酬としてもらうタイプ。
CPUマイニングをする際に、使うコア数(CPUの中身が複数に分かれていて、それぞれが独立して計算をする)を決められたりと、使っていて面白いソフトです。
CPUマイニング自体はほとんど儲からないですけどね…。

◆Linuxのマイニングはメリットが多い

Linuxというコマンドを入力して実行するタイプのOSには、マイニング専用のソフトがいくつか登場しています。
Windowsに対するメリットはかなりあります。
・動作が軽い
・動作が安定
・OSが安い、あるいは無料
・USBで動くのでSSDが不要
・たくさんのGPUを動かせる(最重要)
特に最後の、GPUをたくさんつなげる点は非常に大きいです。
現在はGPUを20枚前後枚接続できるマザーボードも市販されていますが、Windows10では最大で8枚までのGPUしか認識しません。
ですが、このあと紹介するethOSやHive OSなら、理論上無制限にGPUを接続できます。
1台のパソコンでできるだけ多くGPUを動かした方が、CPU、マザーボードなどの一つあればいいパーツが消費する電気代は同じですから、全体の電気代の効率は良くなります。

・ethOS

<ethOSの特徴>
・ソフトは5000円前後で有料販売
・USBで動く
・本体は日本語非対応
・コマンドで動かす
・設定難易度は高い
・日本語の情報はそれなりに多い

http://ethosdistro.com/

Linux系のマイニングでは、ethOSが一番メジャーだと思います。
再起動やGPUの設定変更など、ほとんどの操作がコマンド入力、設定ファイルの更新で行うことになるため、パソコンが苦手な人にはハードルが高め。
ただし、日本語で解説されたブログなどもかなりあり、根気強く調べながらやれば特別なスキルがなくてもギリギリなんとかなるレベルです。
動作はかなり安定しており、物理的なトラブルがなければ稼働停止することはほぼありません。

・Hive OS

https://hiveos.farm/

<Hive OSの特徴>
・ソフトは無料(マイニング機3台まで)
・USBで動く
・本体は日本語対応
・リモート操作が充実していて、初期設定後は全てブラウザから操作可能
・設定難易度はそれなり
・日本語の情報はほとんどない
ethOSよりも後から登場したOSで、

別のパソコンからブラウザで簡単に操作でき、設定もさほど難しくありません。
そしてマイニング機3台までは無料で使えます。
ただ、日本語での解説ブログなどが少ないため、分からないことは自力で頑張る必要があるかもしれません。

◆WindowsからethOSかHive OSへ

やはり使いやすさではWindowsです。
GPUの枚数が8枚に近づいてきたら、Linux系のOSにチャレンジすると良いでしょう。

■コラム内コラム

風呂の湿気が原因か?

年末の大掃除でマイニング機を脱衣場に移動しました。だってうるさいんだもん。
なのですが、移動後どうにも調子が悪くて、よくGPUの動きが止まっています。
ある日見たらGPUが2枚動いてなくて、いろいろ原因を調べたところ、電源ユニットから伸びているケーブルが焼き切れていました。
湿気が原因かな?
ケーブルはスペアがあるのですぐ替えましたが、夏になったら高温に加えて多湿も追加されるので、どうなることやら。

◆2018年12月27日現在のマイニング収支 ※1

採掘報酬合計 \137,231
(ビットコイン:\82,474
ジーキャッシュ:\3,566
イーサリアム:\50,538
レイヴンコイン:\803) ※2 ※3 ※4
パーツ代合計 -\672,552
電気料金合計 -¥184,000

合計 -\719,321

採掘のペースは変わらないのですが、暗号資産自体の価値が低迷していて、電気料金の方が現時点では高いという、地獄のような状態がしばらく続いています。
グラフの画像を見ていただければ分かるとおり、最近は少し採掘報酬が入って、ガツンと電気代がかかってという、株やFXだったら誰の目にも明らかな下降トレンドになっています。
僕がマイニングを始めるきっかけになった、GMOグループのマイニング事業ですが、先日350億円くらいの赤字を出して撤退するというニュースがありました。
でも、僕はやめないけどね。最後の一兵になるまで掘り続ける所存です。

※1 2017年10月~2018年12月27日までのマイニング収支を、2018年12月27日時点の市場価格による換算

※2 一般的なパソコンパーツではビットコインはマイニングできません。でも、NiceHashという、採掘したコインを最終的にビットコインで支払うサービスを2018年春までと、2018年9月に作成したマイニング2号機で使っていたため、ビットコインの報酬があります

※3 2018年11月に試験的にレイヴンコイン(RVN)を採掘してみました

※4 暗号資産の価格は、Googleのスプレッドシートと連動するアドオン、CRYPTOFINANCEで計算しています。

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