今月のファンダメンタルズ vol.1

月刊仮想通貨vol.2 2018年3月23日発売号より

仮想通貨の将来と夢の実現

資本主義の時代においてより豊かな生活を送るため、個人に与えられた格差社会を打破するチャンスはなんだろうか?
それは時間の拘束によって得られる労働収入のみに頼らず「如何にして権利収入を得るか」ということである。
一般的には、株を買って株主となる事であり、土地を持って家主となり、コインパーキングを経営することだ。
ある意味、仮想通貨を持つことは、権利収入が少額から巨額となる道へと続く「夢の世界」でもある。
すでに仮想通貨の市場は昨年末からフィーバーし、この2月に全ての仮想通貨は一度底を打って、高値の3分の一から半値近いレベルまで戻してきた。
この急落の原因の一つは、ゲートウエイ(取引所)のSEC上の問題であったが、当局も対応を強化、実行し、かなり市場が落ち着いてきた。
今は、再び参入すべき第二ステージに来ていると言える。
現状では、仮想通貨相場の先を読む手段は確立されていない。
世間の注目を集め始めてまだ数カ月の状況の中では、テクニカルアナリシスのチャート分析もAIを活用できるほどのデータがなく、為替取引のような実体経済の動向に基づくファンダメンタルアナリシスも、今のところ相関性が薄いようだ。
唯一、実体経済の指標である米国株式市場が史上最大の暴落を見た2月5日が、奇しくも仮想通貨の暴落の底値を付けた日と同じ日だった。
よって「最高の仮想通貨の購入日」といえるのは、米ダウ平均が激しく下落した日に購入することぐらいだろうか。
そこで、現時点でこの市場に参入するベストな方法は、まずはBTC、ETH、XRP、LTCなどのそれぞれ特徴を持った主要通貨に分散投資すること。
また投資額を細かく分け、例えば1週間、3週間おきに分割投資する方法といえるのではないだろうか。
しかし2018年2月末日現在でも主要仮想通貨が12月、1月のピークから暴落の2月5日の底値の半値を戻していないということは、半値以上に戻るのはまだ3〜6ヶ月かかりそうだ。ブロックチェーン技術の目覚ましい進展が次時代の主流となる事を堅く信じるならば、その先には仮想通貨の価格が現在の5倍、10倍、100倍の世界が待っていると信じたい。
さて一般投資家はどこに注意すべきかというと「派手な宣伝に惑わされずに、どの取引所を選ぶか」だろう。
これはどの仮想通貨を売買するかと同じぐらい、慎重に選ぶ必要がある。
為替取引の世界では、取引所は「ブローカーハウス」と呼ばれる。彼らは基本的に顧客対顧客の仲介に徹し、「相対取引」……即ち“ポジション”を絶対持たず、取引手数料を明示している。
その点、仮想通貨取引所はまだ発展途上であるがゆえに、手数料は一般に不明確なままであるところが多い。
思うに、「コインチェック」の取引方法は、買い手と見透かして法外な相対売値を元に巨額な差益を積み上げていたのではなかろうか。
取引所を選ぶならいわゆるIT系でなく、two way price の原則を知る指数取引や、為替証拠金取引に経験の深い証券系が望ましいかもしれない。

Profile
板垣 哲史
国際金融コンサルタント。イタリア商業銀行東京支店、シティバンク、エヌ・エイ東京支店のFXインターバンク・チーフ・ディーラー、資金部長歴任後、シティコープ・フューチャーズ在日代表を経て、1995年2月、(株)トーマス・モア・コンサルティング社を設立。

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