今月のファンダメンタルズ vol.5

月刊仮想通貨vol.6 2018年7月23日発売号より

これからの仮想通貨戦略

 さて、仮想通貨に強く興味を持って是非投資したいと思っているが、三大仮想通貨の名前は覚えたが、実際、どれに投資しようか迷っている読者の方々。
または、去年の暮れから年初にかけて、マスコミの騒ぎで知って、テレコマに乗せられて、コインチェックで12月半ばに数ビットを結果的に高値で購入して、期待したのもつかの間、2月5日までにあれよあれよという間に半値以下まで下がり、とうとう、冷蔵庫にしまってしまった、
にわか投資家の読者に皆さん、ここで、何のために購入したいのか、あるいは、購入してしまったのか、頭の中をもう一度整理して、購入の動機を精査して戦略を練る必要があると思います。
そこで一獲千金狙いを別として、仮想通貨の魅力の種類は次の四つある事を知るべきです。
第一に世界共通の通貨(キャッシュレス)をBC技術で目指す非中央集権型(BIT)(BCH)、国内外買い物好きの人等。第二にBC技術を使ってビジネス契約の簡略化を狙う(ETH)ビジネスに興味のある人等。
第三に同じくBCを使って国際国内送金を格安、敏速で可能にする(XRP)(XLM)、子供が海外留学中で毎月送金する人、海外ネット通販マニア等。第四に画期的新規事業、社会貢献に寄与する為のトークンを購入して値上がりを待つICO型(株の新規上場IPOと酷似)。
これらの目的の中からどのタイプを狙って買いたいか改めてよく研究して投資する事を勧めたい。
さて、このところの価格変動は、例えば、同じ相場もので日経平均の過去をみると89 年12月最高値(終値38915・87 円)、03年4月最安値(終値7607・88 円)19 年を経て、現在22500円前後と最高値の57・8%で推移しています。バブルから戻りが極めて厳しい例です。
約40%の最大ドミナンスであるビットコインは最高値約240万円(昨年12月7日)、最安値65万円(6月24日)とすると、同じ比率で140万円までの戻りは可能ということになりますが、上がっても現在のほぼ2〜3倍までが限度ではないでしょうか。
もう一つの指標である最多時価総額(本年1月)91 兆円(すべての通貨の評価額)、最小時価総額(本年6月27日)27兆円{coinmarketcap提供}即ち時価評価総額が約70%減少しています。
ざっくり乱暴な推計では、BITCOINをみると1月1BTC=140万円、6月1BTC=67万円と価格が52%下がっています。
1月を6月の1BIT=67万円に置き換えて(他通貨もほぼ同じ動きと仮定すると)時価総額で引き直すと91兆/140万円X67万円=43・5兆円―27兆円=16.5兆円が利益確定の売り逃げと損切り等で仮想通貨市場から逃避したことになるのです。
これだけ資金が減少し、価格が落ちるとメジャー仮想通貨の復活には相当時間がかかると認識すべきです。
現在仮想通貨市場は、各仮想通貨は2月から価格が暴落するとともに、気になるのはボリュームが激減したことです。
原因は、昨年4月に金融庁から通称仮想通貨法が公布され、9月末時点で登録を受理された16社、公布以前から取引をしていたみなし取引業者16社の計32社の内、この春から次々と業務改善命令が出て、6月にみなし業者13社が次々廃業命令、もしくは自主廃業に追い込まれ、口座を保持していた投資家全ては、所有仮想通貨を投げ売らされたことと、ウオーレン・バフェット氏が5月に仮想通貨の将来に強くネガティヴな警告を出したこと、米国SECの規制発言などが原因と思われます。
しかし仮想通貨の世界は終わったわけではありません。
第二発展段階に突入したと言えるでしょう。
この号が出る7月には、満を持してSBIVCの登場で再び上昇機運に乗れそうなのです。
さらに世界の大手金融機関や、米国のCoinbase等の参入が期待されています。
資金を2〜3倍で満足な人は、現在取引量のトップシックス。
1〜6倍を狙いたい人は、7位から25位までの仮想通貨。
それ以下は玉石混交。
あくまで億り人を目指すなら、大手金融機関以外の無名のベンチャーICOをネットで必死に探しましょう。

Profile
板垣 哲史
国際金融コンサルタント。
イタリア商業銀行東京支店、シティバンク、エヌ・エイ東京支店のFXインターバンク・チーフ・ディーラー、資金部長歴任後、シティコープ・フューチャーズ在日代表を経て、1995年2月、(株)トーマス・モア・コンサルティング社を設立。

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