今月のファンダメンタルズ vol.2

月刊仮想通貨vol.3 2018年4月23日発売号より

スカルピング打法か長期投資か

仮想通貨の世界は、昨年の12月ごろから突然フィバーし、仮想通貨によっては数百倍まで上昇し、さらに上がり続けるかと思いきや、円高とダウ平均が2月5日の暴落したのと相まって、ほぼ全仮想通貨が初めて急落し、高値から三分の一ぐらいのレベルでこの二カ月低迷を続けている。
この上昇時のブームに乗って、高値をつかんでしまった個人投資家の方々は、今やなすすべもなく日々上昇の夢を抱きながら、悶々とした日々を過ごしているのではなかろうか。

一般的に、相場の動きがあまりにも短期間に急上昇し、そして急落した場合は、仮想通貨の未来がバラ色に輝かざるをえない無数の要素に充ちていたとしても、次の上昇ステップをクリアするまでの目途である高値から安値の半値を超えるまで、じっと我慢をしなければならないことだ。と思うと焦りも出てくる。
一般には最低数カ月の時間が必要とされる。
半値のレベルとは、BTCは1,482,350円、ETHが117,099.54円、XRPが223.5円、LTCが30,216.06円であるが、それ以上上昇しない限り上昇に転じたとは言えないのだ。
チャート的に見るといち早く上昇に転じそうなのはビットコインのようだ。

価格変動の唯一明確な要因は為替相場である。外国通貨に対して『円』は過去直近の一年間でも一ドル=115円から104円65銭と10%前後は動き、一般的には相対的に円高の時に買うのが望ましいのだ。
さて、その間ただ指をくわえて見ている時間ももったいない。

長期投資の覚悟でひたすら待つ手法をブタ型投資という。
ブタ型投資とは、市場で子豚を買い、ひたすら成長するのを待ち二年後にまるまる育ったブタを、満を持して高値で売る、という戦略だが、現在の仮想通貨の相場は過去最高値の半値を超えていない状態、ブタでいえば、体調が悪く、なかなか成長の軌道に乗れない状態である。
こんな時は、ニワトリ型投資に転じるほかない。
ニワトリは毎日卵を産む。
即ち小まめに売買を繰り返し、毎日少しづつ卵を得ることだ。
この方法は二種類ある。
一つはスカルピング打法である。
仮想通貨相場はまだ充分成熟していないために取引所(ゲイトウェイ)によってかなり価格差が生じる事が多い。
そこで二か所以上の取引所の取引画面を同時に開き、価格差が生じた時に素早く、鞘抜きをするのである。
指先の運動神経に自信のある人にぜひ勧めたい。
注意点は、手数料が0.1%以下の取引所を使う事である。
もう一つは、ピボット打法である。
それは当該通貨の過去24時間の高値と安値を足して2で割って中心レート(TSR)を算出し、現在のレートがTSRを上回っている時は、TSRに近いところに買いの指し値を入れ、下回っている時は売りの指し値を入れる。
そして12時間以内に反対取引をして終了する。
これを出来れば毎日繰り返し鞘を抜く。
TSRは買い持ちと売り持ちの平均値でもあり、そのレベルは短期的な抵抗線あるいは支持線となるために、上げ相場か下げ相場の分岐点となり、80%の確率でその日の方向を示唆するのである。
勝率の目標は8割である。ただ手をこまねいているだけならぜひ試してみよう。

Profile
板垣 哲史
国際金融コンサルタント。イタリア商業銀行東京支店、シティバンク、エヌ・エイ東京支店のFXインターバンク・チーフ・ディーラー、資金部長歴任後、シティコープ・フューチャーズ在日代表を経て、1995年2月、(株)トーマス・モア・コンサルティング社を設立。

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