ロジャー・バー 独占インタビュー

仮想通貨の世界で伝説的な存在である男は、仮想通貨の2018年の展望について衝撃的な見解を明らかにした。
彼が語った予測とその理由とは。

2017年は「仮想通貨元年」と称されるほど、仮想通貨が脚光を浴びた。
ビットコインの急騰をはじめとし、仮想通貨の時価総額は大きく上昇し、メディアでも仮想通貨の特集がしばしば行われるまでとなった。
そんな1年を受けて、2018年はどんな1年となるのか。仮想通貨はどう進んでいくのか。
ロジャー・バー氏は、最初にこう語る。
「今年、仮想通貨は世界中でもっと使われるようになります。仮想通貨は何千種類もあります。人々が使用する理由があるコインは絶対に価格も上がっていくでしょう。これからも残っていくと思います。ただ、そうではないコインは、1カ月とか半年とか、短い期間では上がることはあっても、使いたいと思われなければ残れない。だから仮想通貨に投資をしても、利益を上げられる人はあげられるけれど、失う人も出てくる。仮想通貨の見極めには気をつけた方がいいですね」全体の流れを語った。
そのあとのロジャー氏の言葉は、衝撃的だった。
「一番びっくりするのは、ビットコインの展望でしょう。今までずっとトップだったけれど、トップではなくなります。おそらくは来年を待たず、今年中にそうなります」
ビットコインはトップではなくなる−その理由をこう説明する。
「ビットコインのユーティリティがほとんどなくなったことです」
ロジャー氏の言う「ユーティリティ」とは何か。
「仮想通貨のよさは、世界中で人から人へ直接送ることができる、しかも手数料もほとんどかからない、時間もそんなにかからないところです。だから仮想通貨を使いたいと思う。昔のビットコインもそうでした。でも今は違います。例えば今僕は、セイントキッズにいます。ここから東京に送金しようと思ったら、1000円とか2000円とか手数料がかかり、何時間もかかる。だけど、例えばビットコインキャッシュなら1円以下、時間も2秒くらい。この違いは大きいのです。もう1つ証拠をあげましょう。東京の六本木や銀座のお寿司屋さんやレストランで、ビットコインで支払いができたところができなくなってきているのです」

トランザクションではイーサリアムが上回った

さらにトランザクション(上図)もその証拠だという。
「これはビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュのトランザクションの量のグラフです。1年前まではビットコインが1位でした。でもイーサリアムに抜かれています。取引が減っているのです」
ビットコインは取引量増加とともにネットワークに負荷がかかり、取引のスピードの低下、ブロックチェーン使用の手数料も増加した。そして現在の状況につながっている。
ビットコインがトップではなくなる理由には、ビットコインのデベロッパーの姿勢もあると説明する。
「3週間ほど前、今までビットコインを利用していたマイクロソフトが使わないことにしました。なのに、『よかった』と喜んでいるのです。ビットコインのグレッグ・マックスウェルも、『手数料が高くなるのは悪いことではない。よいことです』と言っています。私は世界中で仮想通貨を使ってほしいと思っているけれど彼らは違う。絶対に間違っています。いまやビットコインは、オタクたちが遊んでいるサイエンスプロジェクト。仮想通貨としては使えません」

マイナーたちがやめれば危機的状況に

ビットコインの将来として、マイナーたちの動向もあげる。
「マイニングを支えるマイナーたちは、今後収益性が低くなるビットコインのマイニングをするかどうか。マイナーたちがやめていったら、ビットコインは危機的状況になります」
このように説明した上で、「イーサリアムがビットコインを抜くでしょう。ビットコインキャッシュもユーティリティに優れており、おすすめです」と結論付ける。
このような展望を明らかにしたロジャー氏は、仮想通貨の課題をこう語る。
「一般の人が安全に取引できるようになること。そのためのソフトの開発が必要です」
最後に、ロジャー氏はこう語った。
「ビットコインよりも、手数料がほとんどかからず、送金の時間もかからないビットコインキャッシュこそ、仮想通貨としてユーティリティを備えていると確信しています。ビットコインをいずれは抜くでしょう。だからこそ、ビットコインキャッシュを推進していきたい。

まとめ:仮想通貨の2018年は大きな変動の年。ユーティリティを持つものが世界を制する

Profile
ロジャー・バー
2011年からビットコインに投資を始め、ビットコイン関連の新興企業にも投資するなど普及に尽力。
「ビットコインの神」と呼ばれる存在に。

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