プロトレーダ解析 vol.4

月刊仮想通貨vol.4 2018年5月23日発売号より

謎の現役為替トレーダーとして高い実績を誇るトシムリン氏が、独自の分析で仮想通貨市場を予測。
新年度の展望をデータを踏まえて解説!

先月号から今月までの振り返り

先月号まではビットコインとマイクロソフトのバイオリズムが同じであるために、インターネットバブル時のマイクロソフトの株価動向を分析して、ビットコインに当てはめることによりビットコインの今後の予測をすることが可能であるということを証明してきました。
マイクロソフトの値動きから予測したビットコインの価格動向も今のところ予測通りの展開となっています。(図1、2)。

先月号では6月までは長期的にボトムが決まらないので$4271〜4777まで下げる可能性も視野に入れつつ、マイクロソフトの価格動向を参考にテクニカル分析も組み合わせて$6388〜6767が中期的なサイクルとしてはボトムだと予測しましたが、そのポイントが底となり大きく上昇反発する格好となりました。
4月9日まではポジティブなニュースが出ても売りが強く入っていたのは、国際金融資本家であるロスチャイルドやロックフェラーが参入する隙間を作るためにある程度の情報操作を行いショートで下げるところまで下げて、一般投資家にさらに下がると思い込ませて、ショートポジションが最大限に溜まってきたところで一気にポジションを解消させて、一般投資家のショートポジションをロスカットにかけてストップ狩りを狙っていたことが考えられます(図3)。

それを示すかのように、4月10日にはショートポジションがここ直近で最も積みあがっている状態であり、その後にショートポジションが解消されて4月12日にビットコインの価格は大陽線をつけて上昇しました。
この大陽線はレバレッジ取引でショートをしていた一般投資家のロスカットが$7180〜7520近辺に集中していたために、これらのストップロスを巻き込み形成されたと考えられます。
このように過去のショートポジションの積み上がりを見て、どちらか一方にポジションが積み上がりすぎていると、いずれそのポジションが解消されて反発する可能性が高いです。
ポジション動向と価格の関係性に注目することによってある程度大口の手口を把握することも可能であり、反転ポイントを見つけ出す上では重要な材料になってきます。
価格が反発をする時は次のような傾向があります。

安値付近でショートポジションが
極端に積みあがっている時

高値付近でロングポジションが
極端に積みあがっている時

このような場合は大口の手仕舞いが行われて安く相場が反転する可能性が高いということを念頭に入れておくと、今後役に立つことでしょう。

9月に向けて上昇機運が高まるビットコイン

2月号では4〜5月にかけて上昇の機運が高まると記載しましたが、それも的中し上昇してきました。
ビットコインのバイオリズムを考えると9月までは上昇する可能性を秘めています(6月は落ち込む可能性はある)。
BTCUSDは長きに渡りずっと上値を抑えられていた下降トレンドラインを上抜け中期的に上昇トレンドへの転換の準備が整いつつあります。
但し、未だ200SMAは超えておらず、これを明確に上抜けない限りは完全に上昇トレンド転換したとは言えないため、今後このSMAを抜けられるかに注目です(図4)。


ここ最近は半導体製造メーカーの売り上げが軒並み伸びています。
大手半導体メーカーのTMSCは2018年第一四半期の決算を発表し、売上は去年同時期比6・1%増加の8700億円を記録しました。
これはマイニングマシーンには半導体が必要であり、マイニングマシーンの実需がかなり高まっているからであります。
個人からの実需もありますが、これだけ半導体メーカーの売上が伸びているということは、大手企業からの受注が多い現れです。
大手企業からのマイニングマシーンの実需が高まっているのは、大手企業がマイニングに勝算があると判断しているからです。
そう考えると仮想通貨市場はまだまだこれから長期的に伸びていく可能性が高いと言えます。
マイニングマシーンには半導体が必要不可欠ですが、実はビットコインの価格は半導体株指数とも相関性が強く、ビットコインの価格を読み解く上で先行指標として活用できます。(図5)
半導体株指数も再度上昇してきたため、ビットコインの上昇の機運は高まっており、まずは直近の高値である$9734〜10000トライし、そのポイントを終値で明確に突破できれば中期的には$10983〜11426を目指す展開が見込まれます。(図6)

EOSの高騰によりDPosに注目が集まる?

EOSは7月2日にメインネットをローンチ予定であることを発表したことにより、期待で価格が大きく上昇し注目を集めています。
キーワード検索回数と価格は相関性があり、EOSの検索回数が上昇したことによってEOSの価格も上昇しているのがわかると思います。(図7)


こういった相関性を見つけることによってもファンダメンタルズニュースが出る前に価格上昇や下落の予兆をいち早く捉えることも可能です。
ビットコインのマイニングの仕組みはPoWであることは周知の事実ですが、このDPoSは莫大な電力を消費する上に安定したマイニング報酬を得るためには常に性能のいい新しいマイニングマシーンを導入しなければいけません。
そのために古いマイニングマシーンは粗大ゴミになり、環境破壊につながるために問題視されています。
その点、EOSはDPoSというマイニングの仕組みを採用しており、通常のPoSでは任意のブロック生成者、つまりブロック生成者の意思でブロック生成を試みることが可能なのに対し、DPoSでは投票で選ばれなければブロック生成に参加することができない仕組みになっています。
つまり、ブロック生成者はブロックを作りたくてもネットワーク内で信用を得て投票で選ばれなければブロック生成に参加することができなくなっており、PoWやPoSに比べると更に公平かつ効率的だということが言えます。
他にDPoSを採用している通貨はBTS(Bitshares)やLSK(Lisk)があり、今後はこれらの通貨にも注目が集まる可能性が高いです。
BTSはEOSを手掛けている開発者が作った通貨なのでEOSと連動して既に上昇していますが、LISKはまだそこまで強い上昇はしていないために今後注目されると見ています。
LSKは今年中にはICOも立ち上がる可能性も高く、4月にはSDKの配布、7月には分散型取引所のオープン、さらには11月には半減期を控えており好材料がそろっているために中長期的に仕込む通貨としては好ましいと言えます。
また、Bithumb上場の噂もあります。LSKBTCは5月1日近辺から大きな出来高を伴い価格上昇に弾みをつけ始めている。
0.001538~0.001641近辺では上値が重くなりやすいポイントではありますが、ここを抜けてくると0.00186~00.001913近辺までは上昇に弾みをつけやすいです。
そのポイントを明確に抜けてくるのであれば次のターゲットは0.00203~00.002159近辺(図8)。

但しLSKのチャートパターンは他の通貨と比べると上下動を激しく伴いながら動いているため、上昇する場合もジリジリと上げてくる傾向があるために、短期的な利益を狙う通貨としては、少し非効率な通貨といえますため中長期的に保有するのがいいかもしれません。
EOSやLSKと同じスマートコントラクトであるNEOもDPoSに似たようなマイニング方式であるDBFTを採用しているためにこちらにも今後は注目が高まるでしょう。
その証拠としてNEOのキーワード検索回数も上昇してきているためにNEOの価格を押し上げる一つの材料になると言えます(図9)。


NEOBTCは0.00873~0.00907近辺は比較的強いサポートであり押し目買いポイント。
もし下落してきたとしても0.00794~0.00845では出来高も多く伴っているのでこのポイントまで下落してきた場合は一つの絶好の買い場だと考えられます。
まずは直近の高値近辺である0.01036~0.01016を目指し、そのポイントを終値で明確に抜けてくると次のターゲットは0.01125~0.01241になる可能性が高いです(図10)。

Profile
トシムリン
トレード歴13年の謎の現役為替トレーダー。
2016年後半にイーサリアムに可能性を感じ、仮想通貨投資を開始。
独自のテクニカル分析に基づき、多くのアルトコイントレードも日々行っている。
現在は会員数が数百名以上いる仮想通貨コミュニティーTAMARIBAのセミナーやプロコースの講師を務めている。
http://tamari-ba.com/

関連記事一覧